赤ちゃんの頭のかたち相談|高崎市下之城町の小児科 小児科メイメイくりにっく

赤ちゃんの頭のかたち

当院では、赤ちゃんの頭の形についてお悩みの保護者さまからのご相談を受け付けています。保護者さまがご希望される場合、また、医師が必要と判断した場合には専門医療機関への紹介を行っており、お子さまの健やかな成⻑を支援しています。

頭の形のゆがみ(変形)〜 種類と原因

赤ちゃんの頭の形がゆがんでいる場合(頭蓋ずがい変形へんけいといいます)、その多くは病的な原因によるものではなく、子宮内・産道での圧迫や、出生後の向きくせなど、外的な力によって引き起こされます。頭蓋ずがい縫合ほうごう早期そうき癒合症ゆごうしょうなどの病的原因が疑われる場合には、早急な対応が必要です)

頭のゆがみ(頭蓋変形)自体は多くの場合、脳の発達や精神発達に大きな影響を与えることはないとされていますが、放置するとゆがみ(変形)の程度が進行し、耳の位置の左右差、顔の骨のゆがみによる目の大きさや高さの左右差、顎の位置がズレるなど外見上の問題が生じます。将来的には帽子やヘルメットがかぶりにくい、眼鏡がかけづらい、噛み合わせの問題などを引き起こす可能性があります。

頭の形 名称 特徴
斜頭症 頭が平行四辺形のようにゆがみ、左右の耳の位置に差が生じる場合があります。向きくせのある赤ちゃんに多く見られます。
短頭症 あおむけ寝が多い赤ちゃんに多く、頭の前後の⻑さが短いのが特徴です。多くは後頭部扁平(絶壁頭)を伴います。
⻑頭症 頭の前後の⻑さが横幅より⻑いのが特徴です。横向き寝が多い赤ちゃんに多く見られます。

治療方法

赤ちゃんの頭のゆがみ(変形)を改善するための治療法には、理学療法とヘルメット治療があります。重度の変形の場合、自然改善は難しいとされています。

理学療法(体位変換・タミータイム)

体位変換:
赤ちゃんの寝姿勢や抱き方、授乳姿勢、声をかける方向などを調整することにより向き癖を改善し、なるべく頭の一か所に圧がかからない生活を意識します。
タミータイム:
ずっとあおむけで寝ている赤ちゃんにうつ伏せ(腹ばい)の姿勢をとらせてあげることにより、頭のゆがみの予防や、首など上半身の筋肉の発達を促します。健康な赤ちゃんであれば、産院を退院後すぐに始められます。赤ちゃんがご機嫌な時に、1⽇2〜3回程度、最初は3〜5分から、慣れたらトータルで30〜60 分程度を目標に行います。赤ちゃんと遊ぶ気持ちで、必ず保護者の監視下で行ってください。窒息防止に十分注意が必要です。また、うつ伏せ寝は乳幼児突然死症候群のリスクを高めるといわれているので、うつ伏せのまま眠らせることは避けましょう。

ヘルメット治療

厚生労働省より医療機器として承認された頭蓋ずがい形状けいじょう矯正きょうせいヘルメットを装着する治療法です。赤ちゃん一人ひとりの頭の形に合わせたオーダーメイドのヘルメットを作成し、1⽇23時間を目標に装着することで、頭蓋骨ずがいこつの成⻑のかたよを調整します。ヘルメットは頭蓋骨に圧力をかけて矯正するものではなく、自然な頭蓋骨の成⻑を促します。

当院の特徴

相談外来ですので「赤ちゃんの頭の形が気になる」保護者さまはお気軽にご相談ください。

ヘルメット矯正治療をご希望される場合に限らず、専門医からより詳しい情報を聞きたい場合には、県内の医療機関へご紹介させていただきます。

ごくまれではありますが、頭蓋ずがい縫合ほうごう早期そうき癒合症ゆごうしょうなど病的原因による頭のゆがみが疑われるなど脳神経外科専門医の診療が必要な場合には、早急にご紹介させていただきます。

相談のご予約

できるだけゆっくりとご相談いただきたいと考えておりますので、比較的混雑しない時間帯に予約枠を設けております。是非、ご活用ください。

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