ダニアレルギー
ダニアレルギーって?
ダニアレルギーは、ダニの死骸や糞が原因となって起こるアレルギー疾患です。
高温多湿を好むダニは梅雨時から夏にかけて繁殖し、涼しくなり湿度が下がる秋には大量に死んでいきます。ダニの死骸や糞は乾燥して粉々になり、家の中のハウスダストとして空気中を浮遊します。それらを鼻や目、皮膚などから取り込むことによりアレルギー症状が引き起こされます。
ダニアレルギーは一年中見られますが、特に9〜10月頃に症状が悪化しやすいのはこのような理由によります。
- ハウスダストとは、家の中のチリやホコリの中でも1mm以下の目に見えない小さいもので、ダニの死骸や糞・カビ・細菌・花粉・繊維クズ・ヒトの皮膚片やフケ・ペットの毛などから構成されています。
ダニが引き起こす疾患と症状
ダニアレルギーは年間を通して様々なアレルギー疾患の原因となります。
- アレルギー性鼻炎:くしゃみ、鼻水、鼻づまり
- アレルギー性結膜炎:目の赤み、かゆみ、涙、ゴロゴロした違和感
- 気管支喘息:咳が増える、喘息発作(ヒューヒュー、ゼーゼーという呼吸音、苦しい)
- アトピー性皮膚炎:皮膚のかゆみ、湿疹
検査と診断方法
アレルギーの検査にはいくつか種類があります。当院では血液を採取して行う血液検査を実施しています。
ダニアレルギーの治療
- 抗アレルギー薬
くしゃみや鼻水、目のかゆみなどのアレルギー症状を抑える薬です。内服薬の他に点眼薬や点鼻薬もあります。薬の種類によっては、眠くなるなどの副作用がありますが、慣れると気にならなくなる方が多いようです。 - 舌下免疫療法
アレルゲン(アレルギー症状を引き起こす原因物質)を毎日、少量ずつ舌の下に置く(舌下投与といいます)ことにより、体をアレルゲンに慣れさせます。根本的な体質改善も期待できる治療法です。当院では、血液検査によりダニアレルギーと診断された6歳以上のお子さまを対象としています。治療期間が3〜5年と長期にわたるため、根気のある方に向いています。
詳しくは、スギ花粉症・ダニアレルギーの舌下免疫療法ページをご確認ください。
ご家庭での対策のポイント
残念ながら、環境中からダニを完全に取り除くことはできません。
ダニを増やさない(ダニは室温25℃、湿度60%で急速に増えます)、できる限り減らす環境づくりをしましょう。
お部屋の環境を整える
- ダニは高温多湿を好むので、室内の温度湿度が上がり過ぎないように定期的に換気をしましょう。梅雨や夏場はエアコンの除湿機能を活用することもできます。
- 布製品はダニの温床となります。カーペットは使わず、フローリングが理想的です。クッションやぬいぐるみなどはできるだけ減らします。
- 洗えるものはこまめに洗濯をし、洗えないものは天日干しをします。乾燥機にかけることも有効です。
こまめな掃除
- 食べ物のカス、髪の毛、フケなどはダニの餌になります。毎日掃除機をかけることでダニそのものを減らすだけでなく、ダニの繁殖を抑えることができます。
- 夜間就寝中はハウスダストが床に沈下しています。まず床のモップがけを行い、その後に掃除機を使用することで、空気中に舞い上がるハウスダストを少なくすることができます。掃除中は窓を開けて換気をしましょう。ただし、窓を開けるのはモップがけの後です。
- エアコンのフィルター掃除も定期的に行い、カビやホコリを取り除きましょう。
寝具のケア
- ダニの死骸や糞は水で洗い流せます。布団カバーやシーツは週に1回程度洗濯します。丸洗いできる布団もあります。
- ダニを通過させないカバー類も市販されていますので、検討してもよいでしょう。
- 布団の天日干しは気持ちが良いですが、干しただけではダニの死骸や糞が布団に残ったままになります。干した後には、掃除機をゆっくりかけます(布団叩きなどで布団を叩くことは、ダニの死骸や糞をより細かくし、布団の奥に押し込んでしまいますので、絶対にやめましょう)。
- 天日干しの代わりに布団乾燥機で熱処理することも有効です。









